コロナ以降の不安定な経済や労働環境。
もっとお金のゆとりが欲しい、不安を解消したい。
そんな方も多いと思います。
お金の不安をずっと持ったまま生涯を過ごさないためにも、どんな方法があるのか知ることはとても大切です。
本記事では、これから資産形成をはじめたいという方へおすすめの一冊「お金で絶対に苦労しない方法を教えてください!」をご紹介します。
30代・会社員
新卒からコツコツ貯金と投資で、資産は30代前半の内に3,000万円を突破。
満足できる生活を送りながらも、お金の貯まるライフスタイルを発信。
「お金で絶対苦労しない方法を教えてください」概要
初版発行 | 2020年12月4日 |
著者 | 加谷珪一(かや けいいち) |
発行 | 株式会社プレジデント社 |
著者は経済評論家として活動。1993年東北大学工学部原子核工学科を卒業後、日経BPに記者として入社。野村證券グループの投資ファンド運用会社に転じ、その後独立。テレビやラジオでコメンテーターをつとめる傍ら、長年投資を続け資産規模は数億円にも上る。
「お金で絶対苦労しない方法を教えてください」の要約・印象的な点
私が資産形成する上でも大切と思っている内容
- 「先取貯蓄」
- 「口座の区別」
- 「欲しいと必要の違い」
- 「どんぶり勘定法」
- 「投資」
などについて触れているのはもちろんですが、そもそも「お金に関する不安とは何か」も含めて幅広く網羅。
それを著者とお金に関して不安を持つ20代女性との対談形式で理解しやすいように書かれています。
その中でも、印象的であったポイント3点だけ触れたいと思います。
人は先が見えないに弱い
これは正しくだなと。
時世的に不確実性が増している中、コロナ禍もあって、これまでよりも先行きは不透明になったと思います。
苦しいことがあっても先が見えていれば対処が考えられますが、先が見えなければ不安が増大していきます。
考えても考えても答えは出にくく、同じことを繰り返し考えてしまう。
非常にストレスが大きく、心身ともに不調になりかねません。
そもそも人は先が見えないことに弱いということ。そして、お金に関するどんなことが不安につながっているのか。
それを分かっているだけでも、解消に向けた行動が取りやすくなると思います。
銀行口座を分ける
よくある貯蓄方法ではありますが、私も同じような運用をしていて印象に残りました。
給料は一定額(2割目途)を貯蓄用口座に、残りを生活用口座に。貯蓄用口座は手を付けないというシンプルなもの。口座を分けずにその境界線を曖昧にしておくと、どうしても手を付けてしまいます。
手を付けないものはハッキリと分けて触らない。生活口座の残高を気にするようにする。その結果、お金の使い方に目を向けやすくなる。
貯めるために重要なのは、意志ではなく仕組み。これは私が大事にしている点です。
ライフスタイルもメタボになる
メタボという表現と今後気を付けたいという意味で印象的でした。
20代の内は給料も少ないが支出も少ない。30代・40代と給料は増えていき、支出も増える。
徐々に収入が減る段階になっても、支出は思うように減らせない。
年を重ねるにつれて、体だけでなく支出のメタボにも気を付けなければなりません。
30代の生活水準から上げずに維持することの必要性が語られています。
私も30代になり、家族が増えるとともに支出も増えましたが、基本的な生活水準は上がっていませんのでキャッシュフローにはまだゆとりがあります。
ただ気を緩めれば、簡単に膨れてしまうということは身の周りをみていても明らかなので今後も維持に努めていきたいと思っています。
まとめ
本書には80以上の項目を大きく8つの講義に分けて、基礎的な内容が網羅的に書かれています。
「先取貯蓄」・「口座の区別」・「欲しいと必要の違い」・「どんぶり勘定法」・「投資」をはじめ、私の意識していることや実体験と重なる内容が4割程度。他は私ができていないことや、知識の少なかった家族のお金の話しなど新たな気付きもありました。
とくに本書は対談形式で、これから資産形成をはじめたい人が疑問に思うようなことに答える形になっているので理解のしやすさもポイントでしょう。
書いてあること全部でなくても、まずは数項目実行できればお金のゆとりは生まれてくると思います。
本記事で何度か挙げていますが、私も資産形成している中で影響の大きいと感じている下記項目がオススメです。
- 「先取貯蓄」
- 「口座の区別」
- 「欲しいと必要の違い」
- 「どんぶり勘定法」
- 「投資」
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